人の優しさを利用する性質を持つ人は数多くいると思います。
ただ、カルマの法則による埋め合わせがこの場合、利用する人・利用される人の双方に行われます。
利用する側には「被害者意識の肥大」や「狡猾さの肥大」など様々な人格的な損失が増し、利用される側には「狡猾さの減少(実直さの向上)」や「人間心理の洞察力の向上」など様々な人格的な恵みで補填されることが多いように思います。
(僕が持つ狡猾さの定義は、小利を得るために大利を”意識的に”捨てる短期的視野の度合い、です)

上記にある狡猾さの定義のとおり、自身の利益のために人の優しさを利用する人は、小利のために大利を捨てつづけ、最終的には価値の無いものに囲まれ、死後にはその人格が投影された空虚な世界で辛い反省期間を過ごすことになるでしょう。
そして、優しさを利用される事が多かった人は、実直な性質が増し、しだいにそれは誠実さに変わり、そもそも騙されないための人間心理に対する洞察力を得ることになると思います。
その恩恵はこの世の内にも得られますが、死後には誠実さと洞察力が反映された、どこまでも見渡すことができる無限の世界にて、様々な可能性が得られることになるでしょう。