一方、物質に関していえば、この世にガチガチの”固体”などというものは元々存在しません。なぜなら、原子を構成する原子核(野球のボール)と電子(パチンコ玉)の距離は、東京ドームのピッチャーズマウンドから外野席くらいの距離が存在します。つまり、物質を構成する最小単位である原子の構造は「中身がスカスカ」の状態で、そういう意味で、私たちが一般的にイメージするいわゆる”固体”ではないのです。
 また、生物も、素粒子が振動する場から五感によって電気信号を受け、脳がそれを解読して幻の世界を作り上げます。高性能のテレビ受像機に例えて考えればそのメカニズムが理解できます。ある周波数にチャンネルを合わせれば映像が映し出されるが、別の周波数も同時に存在しており、そのチャンネルに合わせれば別の映像が見れる。そういう意味で”肉体の死”とは、”生”から”死”への別の周波数の次元への移行に過ぎません。