「死刑になる前に日本が崩壊するからです」“陰謀論”に感化された「相模原45人殺傷事件」植松聖の“人間性”
6/4(金) 17:12配信

植松がしきりに口にしていたことがある。
「自分は、死刑では死ぬ気がしない。死刑になる前に、日本が崩壊するからです」という。
植松によると1年ほど前、拘置所の壁がバラバラと崩れ去る光景が脳裏に浮かび、
それはまさに「イルミナティカード」に描かれていた予言の通りだと直感したのだという。
「6月6日か7日に、首都直下型地震で首都圏が潰滅します。
だから、青森より北か、山梨より西に避難してください」
――そういって真顔で私たちに忠告するのだった。
植松のこうした妄想とも幻覚ともつかない言動は、別にそのとき始まったものではない。
事件の1年ほど前から急速に彼は、
「世界を裏側から牛耳っているのは、イルミナティという秘密結社の存在である」という、
いわば“陰謀論”に感化されていった。
最初はテレビのバラエティ番組でその存在を知り、
その後ネット検索でさまざまな情報に触れるうちにのめり込んでいったのである。