心愛さんは保護期間中、医師や柏児相職員らに対し「(父親から)夜中に起こされ、窓の外に誰かいるから見てこいと言われた」場面について話した。「パパが急にズボンを下ろしてきた。
パンツも脱げて『やめてよ』と言ってすぐに上げたら、パパから『そんなこと言うとバレるだろ』と言われた」と打ち明けたという。
 さらに、寝ている時に起こされて手で口と鼻をふさがれ、「息ができなくて死ぬかと思った」「朝起きたら唇が腫れていてマスクをして学校に行った」などと身体的な虐待も訴えた。
母親がいない時や就寝中に、こうした被害に遭っていたという。
 診断した医師は「暴力行為だけではなく性的虐待を含み、(心愛さんの)恐怖心はかなり強い」との所見をまとめた。
心愛さんが「父親の悪夢を見る」ほどで、不安になったり被害内容が話せなかったりする症状も出ていたため、12月中旬、「PTSD(心的外傷後ストレス障害)の状態と診断される」とした。
母親なぎさ容疑者は、児相職員と面談し、心愛さんを引きずるなどしていた父親の勇一郎容疑者にやめてほしいと伝えたが「お前に言われたくない」と逆上されることが多かったと。
午後9時に寝る準備をすると、勇一郎は「何で子どもを早く寝かせなければならないんだ」「今から宿題の復習をする」と反発し、なぎさ被告は心愛さんの不眠を悩んでいたという。
また、なぎさ容疑者児相職員に「結局、言っても何も変わらない」と吐露し、「できたら今後は父親と2人きりにさせたくないが、どうしたらよいのかわからない」とも述べた