怪盗キッドが、横薙ぎに360°回転しながら、ツインタワービルの高層階で押っ取り刀のサブマシンガンを連射して窓ガラスを粉砕し、
それで勇み奮った警察が(キッド追跡には、ギャグみたいに警察が動員されるという世界観設定)、
ばかみたいに大量のPCを動員して緊走、多車線道路を埋め尽くして、赤色灯の輝きで着陸誘導灯火を作り着陸困難に陥った旅客機を救う映画では、

着陸困難に陥った旅客機の機内で、灰原哀ちゃんとかが本当に丹念に緻密に、短時間にくどいほど代替手段を検討するシーンがあって、
検討する → 緻密な計算で却下されるを3つ4つ繰り返すシーンは、本当に緻密な台詞で、
首都高、尾根幹、羽田、成田など、子ども向けの映画じゃないみたいなワードが多数出てきて、アツくて、

機長も副機長もなぜか不在で、コナン君ともう一人大人(たぶん怪盗キッド?)がコックピットに乗り込んで代替で操縦するのは、
ゲームセンターのシミュレータゲームでやったことがあるからとかいって、押し通ったんだか推挙されたんだかよく分からない阿吽の呼吸による謎の経緯で、
その阿吽の呼吸による推挙だか無理矢理だか分からない経緯の解き明かしの会話のシーンもあった。

爆風で推力を得て、ツインタワービルを1号ビルから2号ビルに跳び移る「ハワイで親父に習ったんだ」の元ネタのシーンも、高等数学と物理計算をまじえたアツいものだった。

あとは、目暮警部の体重により、スカスカのエレベーターが重量オーバーになったときも、やはり推挙されたんだか辞退したんだか無理を通したんだか微妙な阿吽の呼吸の成り行きで、冷酷にもエレベーターに乗れず取り除かれた主人公たち。

自分でも言っていることがおかしいのは分かってる。これらすべてを繋ぎ合わせたストーリーを構成するのは不可能なほど困難。

「ミッドナイトイーグル」と「亡国のイージス」を、ひとつの映画になるように構成するのも、覚えてない部分は新しく練って編成するとしても、やはり著しく困難。