同じく、徴兵された人数も、400万人というデータが出てきたが、アメリカの徴兵適齢人口や、国内経済に与える影響などから、なかなか考えもので、翻訳時の(,)の打ち間違いで、40万人の誤りだろう。

まあ延べ人数は関係ないが、87万(うち徴兵40万人?)が、最大時55万人、延べ250万人で戦って、5万9000名程度の戦死者と、2000名程度の行方不明者が出た。恐ろしい戦死率だ。
必ず見知ったやつが誰かしら戦死したという経験をするだけの確率。もちろん戦傷や感染症などの後遺症を負ったり、精神疾患になったりした人は何十万人もいる。

朝鮮戦争では、米軍は、諸説あるが32万6000人を投入して、3万6000人の戦死者が出ている。

米軍発表を鵜呑みにはできないとして、諸説あるが、湾岸・イラク・アフガニスタンの戦死者が6800〜7000人、大本営発表と見なして実際は2倍程度だとしても1万4000人程度であることを考えると、異常な人数の戦死者が出ている。

朝鮮戦争・ベトナム戦争の当時は、ボディーアーマーのような、兵士を防護する装備品は、素材性能も設計も発展途上だったし、後方搬送までの応急救護を行う第一線救護が未熟だったことも原因として考えられる。

第二次世界大戦では、動員兵力は破格の1660万人で、諸説あるが30万人が死亡。派兵規模は規格外に大きいけれども、戦死の割合としてはそんなに高くない。
昔は、いろいろ、おおらかでゆったりのんびりしていて、情報量も少なくて、教育や訓練の密度も、人材の質も、労働生産性も、緩くて雑だったのは、アメリカも同じだったようだ。