ちょっと計算してみたが、ベトナム戦争時、米軍は最大時には兵力55万人を同時投入しるのだが、もちろんローテーションで展開していただろうから少なくとも倍の110万人、3交代制なら165万人が参戦していたと考えられる。本土防衛用の予備兵力(州軍と訳されることが多いが、アメリカ自衛隊と訳してもよい)もいる。

延べ人数なら、110万人が2回派遣されれば220万人となるが、
動員された兵士の延べ人数は250万人というデータがあったので、おおむね近い計算であり、遠からずで当たっていたようだ。

(なお、ケネディのときは、1万6000人程度の派兵であり、最近のアメリカの軍事介入みたいな感じだったが、その後のリンドン・ジョンソンとニクソンのときに急速に派兵兵力が膨張した。JFKは、小規模部隊による特殊作戦を行う特殊部隊軍の創設者でもあった。)

参戦した人数は、874万人というデータがアメリカ大使館のQ&Aで出てきたが、これはいくらなんでも絶対にあり得なくて、欧州(NATO)軍やソ連地上軍の総戦力よりも多いし、米軍の練兵・編成・指揮運用能力のキャパシティを超えており、総力戦の第三次世界大戦でもやっているのかという人数になってしまう。士官の人数も足りない。およそ烏合の衆になってしまい軍隊の体をなさない。おそらく、翻訳時の(,)の打ち間違いで、87万4000人の誤訳であろう。(アメリカ国務省の大使館のホームページ制作者は軍事については素人。リンク先の英文資料にも、戦死者の内訳しか記載されていなかった。)
というわけだから、2交替で展開するほどの人数はいなかったみたいだ。ベトナム戦域専従員みたいなのがいたのでは?