0618どんたく上人
2021/06/17(木) 15:45:20.69ID:qkXADQ+H0五月に入ったばかりの日暮れ時のことでした。
村の田んぼ中の一本道を「おほほほほぉ〜」
と絶叫をあげて走ってくるものがいます。
下の瀬の茂平です。肩に鍬をしょったままものすごい勢いです。
よく聞くと茂平はこんなことをがなり立てています。
「隣の仁吉さあ の倅はじつはオラの子じゃああァ
あんまり仁吉の嫁がかわゆいて、オラ夜這いをかけたんじゃあああ〜〜〜」
それをたまたま丘の畑で見ていた上郷のヲスエ婆さんが、
上からコロリコロリと前転をして下りてくると、
「嫁を殺したのはオラじゃあ〜 立ち居振るまいの一つ一つが憎くての〜
毎日少しずつ飯に農薬を入れとったのよォ〜」
絶叫しながら茂平の後について走ります。