そのうちにチンコが1リットルのペットボトル大に腫れてきた。医者は、
「これが産まれるのは満月の夜です。あと4日の辛抱ですよ。あなたラッキーでした」
こんなことを言った。俺はあまりにチンコが痛いから「麻酔とかしてくださいよう」
と訴えたら、「麻酔はできませんが、そのかわりラマ僧を呼びます」
その夜から病室に黄色い袈裟をかけた外人の坊さんが10人ほど入ってきて、
びべ〜〜と骨笛を吹き鳴らし、銅鑼をぼわんと叩き、
ベッドのまわりで異国のお経を交代で唱え続けたんだ。
したら少しは痛みが和らぐ感じがした。
そうしているうちに満月の夜になり、俺のまわりをずらっと医者とラマ僧がとり囲んだ。
夜半になって「そろそろ月が出ますね」と医者が言い、ラマ僧の読経が高まってきた。
そのときだよ、上から吊るされていたチンコが血を吹いてバクッと四つに裂けたんだよ。