てことで、俺は顔面を涙でびしょびしょにしたまま、医者に連れられて奥に入ってった
したら、ただの木のドアに「放屁線治療室」って書いた札が下がってた
「あれ、先生、放射線って危険だから鉛の部屋とかでやるんじゃないんすか?」
「放射線じゃないって言ってるだろ グダグダ言うならやめるぞ」
「あああ、ごめんなさい お願いしますう」 で、ドアを開けたら診察台が一つだけ
「じゃあそこに寝なさい」  「はい」 俺が寝ると、爺医者は台についてた革のバンドで
俺の両手両足を固定したんだ して「おーい、放屁線出てこいな」って叫んだ

すると奥のほうから、相撲の曙太郎みたいな巨漢が出てきたんだよ
そうだなあ身長2m、体重200kgってとこだろ しかも
そいつは裸にふんどしみてえな布をつけてるだけ、歩くと腹の肉がタプタプ揺れた
色が浅黒かったから、なんとなくブラジル人じゃねえかって思った
「先生、これは?」  「この人が放屁線だよ」  「???」
その巨漢は、緩慢な動きで診察台の上に上がってくると、
俺の顔面をちょうど肛門の下にしてうんこ座りしたんだ
怖かったよ あんなでけえやつに顔面騎乗されたら頭がつぶれてしまう