この間からなんか鼻がグスグスしてたんだけど、会社で強く鼻をかんだら鼻血が出たんだよ
しかも鼻全体が腫れ上がって痛い それで早引けして
近くにある耳鼻科医院に行ったのよ したら、そこは駅前なのに流行ってなく
待合室に患者がだれもいなくて、すぐに診察室に通されたんだよ
んで出てきたのが爺の医者でな 爺医者は俺の鼻の穴に2本指を突っ込んで何度も出し入れし
それからペンライトで中を照らして「おお〜〜っ」って声を上げた

「先生、どうですか」  「どうもこうもないよ、あんたこれ鼻癌だわ 余命10日くらいだなあ」
「ええっ、俺、あと10日で死ぬんですか?」  「あわてなさんな、治療しなければの話だ」
「嫌だよう、死にたくねえよう うううう」  「だから治療法があるって」
「手術ですか?」  「いや、手術じゃ治らん ホウヒセン治療だな」
「放射線ですか?」  「違うって、放屁線だって」
「先生、早くそれやってくださいよう まだ子ども小さいし、死にたくねえよう うううう」
「じゃあ早速、今からやろうか 放屁線治療」  「お願いしますよう」