俺は配管工してんだけどよ、先週の土曜日、仲間と飲みにいったわけ。
さんざん飲み散らかしてカラオケにも行って、2時過ぎかなあ、
仲間のアパートで寝ようってなったんよ。して住宅街を4人でブラブラ歩いてたら、
右手の民家のコンクリ塀に尻が出てたんだよ。「あー何だあれ!!」
ってまず俺が見つけた。尻は街灯に照らされて白くふるふるしてたんだ。

「おい、尻じゃねえか」  「あんだ作り物か?」
でもよ、正面に回っても作り物には見えねえ。
どっから見ても本物の尻。しかし残念なことに男の尻だったんだな。
尻たぼの間から金玉袋が見えてたから。
しかもしなびて弾力のない、中年じみた尻だったんよ。

「これ本物だぜ」 「動いてるじゃね」こんなことを言い合ってたが、
一人が塀の中をのぞいてさらに大声を上げた。
「なんじゃこら、向こうに何もねえぞ!」俺も見たけど、確かに植え込みしかなくて
上半身や足は見えなかったんだ。「マジックかよ、ありえねえ」