見たもんはきれいさっぱりなくなってたんだよ まあこんな話なんだ
それから俺は高卒で就職して、実家にはあまり帰ってねえが、
特におかしなことがあったってことはない でな、最初の話に戻るんだが、
親父が定年退職になって家中を整理するって言い出し、
仏壇の中身も全部出してみた そしたら、引き出しの奥から、
古い古い新聞に包まれた平たいものが出てきてな 中にあったのは
一枚の黄ばんだ白黒写真 日本には見えない家の窓際に机が置かれ、
その上に人の生首がある 首は苦悶の表情を浮かべててな、
軍帽から日本兵じゃないかと思う いや、じいさんじゃねえよ
立派なヒゲがあったから上官とかだろう でな、その首の血溜まりを4人、
あの小人たちが取り囲んでたんだ どいつもみなキョンシーみたいな服着て