実は<業報輪廻転生論は道義的因果律を破壊する>
 
道義的因果律=因果応報論においては、行為が自己に属し、その結果も自己にあって、その責任を引き受けるのが「自業自得」である。
★自業自得が成立し、行為に対する「責任」が成立するためには自己の行いの故意・過失の記憶がなければならない。
そうでなければ全く自身に覚えのない業罪の責任を負わされるカフカ「審判」の世界が成立し、それこそ不条理が再現される。

これを正面から認める三時業論=業報輪廻転生論は
実に不条理・不合理・不都合な自業自得原則を破壊する破綻した論理であるといわざるをえない。
業報輪廻転生論は自己矛盾の内に破綻しているのである。