話してくれた子じゃ、分かりずらいから猫くんにするわ。猫好きなんだって。

で、猫くんが悲鳴をあげたことで他の子らも寄ってきて「何何?」「どした?」ってなったんだって。でも、その時には弟 携帯切って表情も普通に戻ってたそう。だから、猫くんも見間違いだったかな?って思ってその事については言わなかったらしい。そんで、改めて廃墟に突入した一行。中も埃まみれであちこちボロボロだったらしい。みんなが「汚ね」「最悪」みたいにグチグチ言ってる中で弟は1人、入口の扉裏(話聞いててなんでそんな場所って思った)に飾られてた小さな肖像画みたいなのを見つめてたんだって。気になった猫くんも弟に近付いて肩越しに覗き込んで見たらしい。書かれてたのは髪の長い女性。だけど、目だけ書かれてなかったって言ってた。なんか、猫くんが言うにはモナリザの白い服バージョンみたいな感じの構図だったらしい。頭に広い唾のある帽子被ってたそうだが、あと向日葵の花束持ってたって。全体的に見ると良い絵だったらしいけど、やっぱり目がないのは不気味で凝視したまま思わず固まったらしい。