国々の土地のみ神を忘れるな
いずれ神の子守るのは 土地の氏神なると知れ
タダにしてタダより大きなものは無し
何は無くとも タダの真ぞ
鳴き渡る鶴の一声するならば
これぞ真の明けの初めぞ
ただ一声の鶴の声 聞きもらして後悔するな
それが別れの節と知るべし
仮の世を顕し世にするこの仕組
あとの三年が 瀬戸と知るべし
人の世は短きものと思うなよ
今の生命は後の世の 続きとなるを知るならば などて粗末に扱うや
その日 その時 その生命 永久に続くと悟れかし
その日 その時 その生命
磨きて生かすそのことが 神そのものと悟るべし
一度此の世に生をうけ 後の世までも守るのが
各も各もに課せられし 勤めと知らば何人も
その日 その時 その場にて 生命を賭けて励めかし
ゆめゆめ心にすき与え 神の怒を招くなよ
みそぎみそぎしそのたまを 神は喜びみそなわし 永久の生命に加えなむ
長鳴鳥のいや鳴きて 天の石戸の開くのは いずれの日かと思ひしに
早眼の前に迫り来て
吾(われ)を待つ子ら神集い げにも嬉しき景色なるかな
琵琶湖の水が引いたなら 富士危うしと思うべし