そこで、凸に上がってきた男性は凄く落ち着いた雰囲気だった。そして、兄さんには再度 茶封筒に中身を戻すよう指示。
先に上がっていた男の子には、凸をおり枠から離れるべきと助言。僕にも優しく声をかけてくれ、何かを察したのか一呼吸おいてから

祝詞の人「高天原に神留り坐す 皇親神漏岐 神漏美の命以ちて
八百萬神等を神集へに集え賜ひ 神議りに議り賜ひて…………」

そうハッキリとした力強い声で、男性は祝詞を読み上げた。瞬間、身体というか部屋の空気と言うかなんかブワッてなった。(語彙力はしんだ)
僕は、恐る恐るカーテンを開けたそこには誰も居なかったよ。凄くホッとした。そこからは、兄さんに明日の朝必ず寺に行くよう約束させた。
ちなみに、バカ兄。仏壇の鈴(りん)まで持ってきていやがった。

そして翌日、兄さんは近所の寺に行き住職さんからきっちり叱られたらしい。反省はしていないようだったが…………