まぁ、枠は開いてなかったよ。本当、安心した(笑)

そしたら、22時過ぎ兄さんから電話が来た。死ぬほど嫌な予感がしたよ。でも、無視しても後味悪いし仕方ないから電話に出たんだ。すると、

兄さん「あ、もしもし?〇〇?」
僕「何?」
兄さん「いや。今から廃墟に入るんだけどさ、一人で行くの怖いから電話繋いでてくれる?」
僕「おふ。……よし、わかった。
その代わり、いつか直接会う時に殴らせろ。いいな?」

そんなやり取りをして、兄さんは廃墟に入った。廃墟の詳細は兄さんが教えてくれたんだが【精神を病んだ人を隔離する施設】だったらしい。病院ではなく施設。
なんだが、余計にやばい気がした。そしたら、あの馬鹿兄。廃墟探索しながら実況してきやがった……

兄さん「あ、ここ病室か……へぇ、結構広いな……ん?何だこのカーテン(カーテンを開ける音)……浴槽か…………って、うわっ?!髪が……カツラか?うげ、気持ちわりぃ……ん?わっ!めっちゃやばいマネキンあった!」



こんな感じでずっと話し続けてた。皆、想像してくれ。
実家暮しとはいえ、静かな住宅街1人の部屋夜中22時過ぎ電話の向こうからこんな感じ実況聞こえてきたらどうする?僕は殺意が湧いたよ。