でさ、中一のお盆で僕は不思議な体験をした。

その日は、父。母。弟2人。祖母。曾祖母。僕の7人で墓参りに行ったんだ。だけど、墓参りが終わった後曾祖母が疲れてしまって、僕と2人で本堂で休ませてもらった。弟2人は、出店に行ってて父。母もついて行ってた。祖母は御手洗だったかな?

で、曾祖母と2人で話をしていたら、急に後ろから声をかけられたんだ。

男の子「あげる!」
僕「え?」

紫色の水風船が手の中に落ちてきた。これまた不思議なんだけど、「あげる」と言われたタイミングで僕は無意識に両手を前に差し出してたの。そこに水風船を置かれた。
驚いて見ると、小学校5〜6年ぐらいの男の子が立っていた。見覚えは全くない。そして、僕が何か言う前に彼は走って行ってしまった。
直ぐに追ったんだけどね。行き止まりの部屋に入ったはずが、消えてしまったんだ。

もらった水風船は、玄関に飾った。3年くらいはぶら下がってたよ。全然萎んだりしなくて、本当に不思議だった。

でもさ、2人目の弟が生きてたらあの頃、
丁度小学5年生くらいになってたはずなんだ。