俺の噂が瞬く間に広まったことによって色んな奴に攻撃を仕掛けられたり変なことをされる羽目になる。とりあえずざっと思いつくだけでも12名ほどいる。その12名ほどにどんなことをされたのかをこれから書いていこうと思う。時系列はどれも同じ時期だと思ってくれ。

話が複雑になりゴチャゴチャにならないよう。分かりやすく【1人目】とか【2人目】とかこんな風に書いていくよ。誰から話そうか…

【1人目】嫌がらせの男。覚えているだろうか?坂の下にいた怯えてる爺さんの話。サンドイッチマンから、実家の街の配達を頼まれたその順路で、その坂に面した所に立ってる家にも新聞入れてたんだよ。
ある日のこと。車がある駐車場から歩いて実家に向かおうと坂道を登ってたら、その坂に面した家の玄関に座ってる帽子を被った男が、目を見開いて俺のこと見てた。
産経の防寒着を着てたから、それで「あっ、こいつ俺のとこに新聞いれてる配達員か? しかも近所に住んでるのか?」と悟られたのだろう。
その男、翌日から購読を停止した。別にそれだけなら良かったのだが、駐車場に停めてあった借りてるバイクが、パンクさせられてた。さらに荷台のゴムが切られてた。

恐らくその男、俺が駐車場方面から歩いてくるのを見てたから、そこに停めてあった新聞配達のバイクをみて、俺のバイクだろうと確信したのだろう。
さらに公園に、バイクを置いて実家で一服し戻ってきたら、近所のオバさんが「ねぇ、さっき帽子かぶった変な男の人が通報してたから、早くこのバイクどかしたほうがいいよ」って言ってくれた。
やっぱり、あの男だ。坂に面した家に住んでるやつだ。その何日後かに、あの怯えてた爺さんが住んでる隣の家の前を歩いてたら、40代くらいの女性が立ってた。なんか俺に助けを求めてくるかのようなそんな視線を送ってきた。あの爺さんが坂から下りてくる俺を怯えながら見てたのも、この女性が助けを求める視線を送ってくるのも…やはり、この坂に面した家に住んでる男のせいなのか?
さらに気づいたことがあった。その坂に面した家に住んでる男の隣の家が、ずっと前から空き家になってた。 駐車場のゲートがちゃんと施錠されてなく、風が強い日なんかはブラーン ブラーンって向かいの家に当たるほど伸びちゃうんだよ。
なんで施錠しないんだ?前に住居してた奴が急いで飛び出し引っ越してしまったような…そんな印象を受けた。