最初は数人とかそんなレベルだったが、日に日に数十人、数百人と規模が増してきた。

「○○(スレ主本名)じゃん久しぶりー!」「あれ○○さんとこの息子さんじゃない」「あれ○○(弟の本名)の兄貴はじめてみた!」「おーい!○○(スレ主本名)くんキャー!」「あれ○○(妹の本名)のお兄ちゃんだって!」

目立つということがどれほど危険か…起こって欲しくないことというのは、いつも最悪のタイミングで訪れるというのはこのことだろう。

散歩している住民、通勤通学している住民、庭いじりしてる住民、家の窓から覗く住民など、さまざまな住民がまさに俺のことを凝視していた。中学の担任も「お、お前なにやっとんだ?!」って気付いた。

噂は瞬く間に広まった。俺は心の中で「あのクソ野郎(痩せこけた男)のせいだ。あのクソ野郎のせいで、この最悪の状況になってしまった。しかし、どうしよう」

俺が目立ってしまったせいで、睨みつけてくる他の販売店の配達員もいた。要するに「てめぇのせいで、俺まで目立っちまったろうが!」そんな感じの睨み方だった。

だが、冷静に考えてみたら現状どうしようもない。サンドイッチマンに電話して「やめさせてください」と言ったが状況も分からない店長は、そらを拒否した。「いやぁ〜もう少し配達してよ」って。

販売店に早く来ても、またあのKって爺さんと痩せこけた男がいるし…本当にどうしようもない状態だった。つまりこの一斉に住民たちに見られてる状でこのまましばらく配達するしかないのだ。