0349スレ主 ◆XXP5BjA.7I
2021/03/09(火) 15:45:43.25ID:eDEkGHaB0それで、俺はAの街の実家に戻ってきた。もうこの頃になると弟は小学の高学年で、もうすぐ中学生になるとかそのくらいの時期だった。
俺は実家でまた数ヶ月ほどプー太郎やってた。1番悩んでたのが「仕事」だった。
どこで仕事しようか?なんの仕事しようか?本当に悩んでた。
またあの薬品工場みたいな、腹にいちもつを抱えたような連中らと仕事はしたくないし、かといってこのAの街で「目立つ」仕事…つまり公務員だよね。噂話が尋常じゃない、
つまりAの街で「目立つ」=死亡フラグが立つってのは、幼少期から住んでる俺自身がよく分かってた。
中学の同級生とかにも悟られたくないし、近所だとか顔見知りとかにも悟られたくない。
そこで俺が思い出したのが、親友のTであった。
Tは高校卒業して大学に入って、産経新聞で住み込みで朝刊配達をしていた。あの奨学制度だよね。
俺はこのとき「あぁ産経新聞か…朝刊配達しかないし、この時間なら別に顔見知りになんて会わないだろう」と思った。
それで早速俺は、隣の市(Aの街のエリア内)にあるボロい産経新聞に電話を入れたところ、朝刊配達ができるとのことなので、面接に行くことになった。