函南中は
三島署は4日、函南町大土肥、同町臨時職員、ケーシー・エリック・ヘンリー容疑者(38)を覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕した。米国カリフォルニア州出身のヘンリー容疑者は今年4月から外国人語学指導助手(ALT)として、町内の中学校で英語を教えていた。学校関係者は「授業が分からない生徒に丁寧に教えるなど勤務ぶりはまじめだったのに……」と、突然の逮捕に驚いている。
 調べでは、ヘンリー容疑者は9月29日午後9時ごろ、函南町の自宅で、覚せい剤を使用した疑い。覚せい剤使用に伴って呼吸困難になり、自ら119番通報して伊豆長岡町内の病院に入院したが、病院の通報で同署員が調べると尿から覚せい剤反応が出た。容疑を認めており今後、入手経路などを追及する。
 ヘンリー容疑者は函南町と姉妹都市縁組をしている同州カーマン市との交流で数回来町したのがきっかけで、今年4月に同町教委が臨時職員として採用した。同町教育委員会学校教育課の三田正治課長は「ヘンリー容疑者はそれまで派遣会社に委託して採用していたALTの採用方法を改め、初めて町教委が選考、採用した人物。調査不足で、大変申し訳ない」と話している。同中学校は対応を協議し、5日朝に生徒に事実を伝えるという。