この海域を押さえられると、輸送に支障が生じる。中東から石油を運ぶことも困難になる事態が想定でき、マラッカ海峡を通過しないルートを中国は建設している。そのひとつがミャンマー北部のガスのパイプライン建設。中国は銅山開発も進め、北部カチン州のイラワジ川上流では「ミッソン・ダム」を建設していた。そうした動きを妨害するため、アメリカ政府はミャンマー政府と話をつけ、アウンサン・スーチーを前面に出してきたのだ。