わいせつ教員の問題は非常に深刻だが、小学校で問題が深刻になる理由がいくつかある
例えば、学級王国という教員への信頼・教員放置の問題と、公立学校という盤石な組織の問題だ
担任が生徒と強い連帯で結ばれる担任制度の結果、児童の状況が担任を通じてしか他の大人に共有されない。児童は事情を説明することが得意ではないし、発見をする周囲の大人もいない。ある意味学校内での縦割り行政で、教員は相互監視相互フォローする対象から外れている。
また、性犯罪者が出る塾など社会的に存続することができないだろうが、公立学校は別だ。市場原理が働かない以上、問題が起きても次の学年にはその学区の児童が生徒として登校してくる。自分たちの生活がかかっていない以上、学校制度の抜本的な解決を図ろうとはしない
こうした状況への改善には、教員の待遇の改善と担任制度の見直し、学校内防犯カメラの設置等の改善、児童への早期の性教育も必要だろう