24.
17.のつづき。
翁のクルーでありながら、欠員となったまま遠く離れた星系に、航行制御用として組み込まれて
仕事をしていた「ちっこいやつ」が遭難して、中世みたいな文明の惑星におっこちた。
落っこちたのは、数百年前らしい。翁による昔話みたいな感じで聞いた。
上記を欠員Aとする。

欠員Aは、頑張って数百年書けて民主化するがその星を出る水準まで文明化ができない。
欠員Aは、手段を変更して衛星軌道からの電波によるビーコンを発射することにしたが
彼の最終目的は「翁のクルーに戻る」ことなんだけど、絶望的にむりな状態だけど
半不死の彼らにとってはさして苦痛でもないらしい(翁による)。寧ろ、何もしないことのほうが苦痛らしい。

今度は、やはり欠員B見たいのがいて、翁の複数の欠員のうちのまた別の個体。
欠員Aと同じ「管理領域」(中ククリで、齧歯類の管理領域の1個の領域括り)の
最高意思決定文明(本当の神様(やる気なし)のすぐ下)に遭難だか、発掘されただかで
仕えることになる。この「中規模括り」の管理領域は齧歯類の管理領域(=我々の)とは別の
領域であり、すなわちとてつもなく遠方でのはなし。
欠員Bが仕えることになった文明は、極端に生命体が少なく我々みたいにタンパク質で構成された生命体ではなかったらしい。
ケイ素系? なんかコンピュータが自我を持って合議するよな文明で、欠員Bとは親和性が良かった模様。
驚くべきことに、その文明はまさに滅びを迎えており、文明を構成する生命(?)が
みんなやる気を無くして引きこもりになっている状態。でも何も困らないの。
文明が進歩しないというだけで、膨大なエネルギーや資産、知的財産があり、
なにお市内でも十分な状態なわけ。
で、その文明の親分的なやつもなんか自殺したんだか、機能停止したんだかで、
棚ぼたで欠員Bがその文明の管理権限や議決権をゲットしてしまう。
しかも、神様の1個下の「大規模管理領域」の議長権限も自動的にゲット。
でも生真面目な「ちっこい奴ら」のご多分に漏れず、エゴイスティックな行動に出ず、
期待されている仕事をこなしてゆく。という状態。

で、あるときに欠員Aの出しているビーコンに欠員Bは気がつくわけです。