以降は「ユダヤ戦記」巻末の年表にアイザックが調べたマカバイ記との関連箇所を追記した資料
誤記もあるかもしれません。軽視していいです。信頼度10%以下

前175年以降
 エルサレムの大祭司オニアス3世(オニヤ)亡くなる。マカバイ記2巻4章30−38節
 アンティオコス4世が、大祭司職を、オニアスの兄弟イエスス・ヤソンに与える
 イエスス・ヤソンとその兄弟メネラオスとの間で、ギリシア的な生活様式を巡って争いが起こる。マカバイ記2巻4章7−29節
前170年
 アンティオコス4世、第一回エジプト遠征を行う。マカバイ記1巻1章16−19節
 アンティオコス4世、エジプト遠征からの帰途エルサレムの神殿を荒らす。マカバイ記1巻1章20節、ダニエル書11章28節。
前168年
 アンティオコス4世、第二回エジプト遠征。マカバイ記2巻5章1節
 アンティオコス4世、ローマの介入でエジプトから撤退する
 アンティオコス4世、エジプト遠征からの帰途再びエルサレムの神殿を荒らし、ユダヤ教の実践を禁止し、神殿の祭壇にゼウスの神像を祀る。マカバイ記1巻1章29節以降、マカバイ記2巻5章11節以下。ダニエル書11章30−31節。
 アンティオコス4世、エルサレムを去る時に、不信仰なユダヤ人を権力の座につかせる。ダニエル書11章31節。
 マタテヤと5人の息子が蜂起する。マカバイ記1巻2章1節以降
前167年
 マタテヤが亡くなり、反乱の指揮権はユダマカバイに継承される。マカバイ記1巻2章69節
前165年
 ユダマカバイ、エルサレムへ入城する。神殿が清められ、祭壇が再奉献される。マカバイ記1巻4章36−59節、マカバイ記2巻10章1−8節。
 光の祭り(ハヌカ祭)が制定される。マカバイ記1巻4章59節、マカバイ記2巻10章8節
 ダニエル書が著される
    このあたり以降は、しばらくの間、「この世の終わり」には無関係だと考えられる。
    やがて祭司間で争いが起こる
前150年頃
 エルサレムで大祭司職の正当性をめぐる熾烈な争いが起こる。オニアス4世が破れ、一部の祭司やレビ族を連れてエジプトに逃れる。他方、「義の教師」を自称する者に率いられた者達は、エルサレムを脱出し、死海の西岸に宗教共同体を築く。
 オニアス4世、ヘーリオポリス州のレオントーン・ポリスの地をプトレマイオス6世と妻から下賜され、イザヤの預言(イザヤ書19章18−19節)に従い、そこにエルサレムの神殿を模したものを作る(古代誌12・388、13・62−73、ユダヤ戦記7・423−432、メナホート13・10)。この神殿は以降オニアスの神殿の名で知られる。
前145年頃
 レオントーン・ポリスのユダヤ人共同体がモーセ五書の改訂版やイザヤ書のギリシア語訳を作る