>>644
縄文人・倭人ではないですね。

俘囚系蝦夷
とは、大和朝廷に降伏して、主に関東に移配されたものの、
種々の事情が生じて再び奥羽に移されたエミシのことです。
俘囚は、
多賀城統治地域以南の、律令内国に移されていた時代に、
坂東の「富豪の輩」と言われる、国造/郡司諸流の、のちの武士団の母体になるような層とも接していましたし、
高志から下がって来た韃靼人(=高麗人?)や百済人、
白村江大戦後に畿内から関東に移された新羅人、
さらには、約1世紀前に、やはり大和朝廷に降伏して西国に住まわされていた
佐伯部の子孫とも接触していたことでしょう(>338)

そうして俘囚は、律令内国に対する様々な情報収集を得ていたと思います。

高志から降りて来た韃靼人と佐伯部に至っては自分たちと同族です。

そうした経緯を経て
「帰還俘囚」は
「敵」の実情も知っていたことから、それは手ごわかったことと思われます。