【問題報道】煽りたいだけのマスコミ、GOTO批判はデタラメだったが反省なし 次の標的は「ワクチン接種」だ

マスコミというものは、煽る要素がなければ手を変え品を変え、煽ってくる。
次の標的になると筆者が予想するのは、新型コロナのワクチン接種である。

この種のシステムではいつもあることだが、予定通りにいかないことも珍しくない。その場合、マスコミは猛烈に批判するだろう。

なぜマスコミはワクチン接種を狙うかというと、こうした初めての事態に対してミスは起こりがちで、
それにケチをつけやすいからだ。そして、これまでにマスコミはワクチン接種批判で「成功体験」があるからだ。

1948年制定当初は義務接種であり、違反した場合の罰則まで規程されていた。
しかし、1960年代あたりから集団接種などで、複数の人に対して注射針を変えずに接種するなどの不適切事例があり、
1976年改正で、罰則なし義務接種となった。

1980年代から、予防接種の副作用に関するマスコミ報道が多くなり、そうした世論に押され、
予防接種法改正で定期接種は努力義務とされた。その結果、各種接種率は低下し、感染症流行の一因ともされている。

日本のワクチン新規導入は、欧米先進国よりも明確に遅れており、これは「ワクチン・ギャップ」として知られている。

・その一因となっているのが、一部のマスコミによる過剰な副作用報道だ。

最近の例であるが、子宮頸がんワクチンの事例がある。一部の大手新聞が、ワクチンの副作用を強調する報道を行ったことをきっかけに、
ワクチンが危険という風潮が広がり、結果として、厚労省はワクチン接種の方針転換を余儀なくされた。

こうした方針転換の理由は他国では見られないことから、ただちに世界保健機関(WHO)からも非難された。
 筆者の考えでいえば、こうした一部マスコミの煽り記事により、ワクチンを打っておけば助かったであろう人が結果として大勢亡くなっている。

ただし、煽ったマスコミでは成功体験のように受け止められているのではないか。
マスコミは「大変だ、大変だ」という人たちである。そのため、ワクチンではメリットよりデメリットを強調しがちになる。