実際の羌瘣は『史記』に登場する秦の武将で、贏政(えいせい)に仕えていたと記されています。史実では王翦(おうせん)や楊端和(ようたんわ)とともに、難攻不落だった趙の首都邯鄲(かんたん)を落としたとのこと。

漫画の羌瘣も政のもとで戦っているので、史実とも一致しています。しかし翌年には羌瘣の記録は途絶え、その後どうなったのかは分かりません。

また羌瘣の出自とされている蚩尤もいくつかの史書に登場しています。中国神話における戦の神で、初めて反乱を起こした存在とのこと。敵を翻弄する戦法で戦ったとされており、そういった部分は羌瘣の使う巫舞に反映されているのかもしれません。