これもしかして金縛り?とか朝までこのままだったらどうしようとか考え始めると

園児たちの声がまた聞こえてきた。

「先生、先生、」「おとこの人がでてきた」「たいへんだ」

となんか俺のことを先生とやらに話しているのが分かった。

俺はこの困難な状況を脱するチャンスがおとずれたのだと思い、その先生という人に助けを求めようと

するが、やっぱり声はでなかった。

だから体で草をこすって音を立てようと体をうねらせもしたが、やっぱり動かない。

でも、この時体が動かなくてよかったと思う。