遥か昔の話である。

地球に人が現れた頃、まだそんな話は起きてない。

その人達が死んで姿を消した後、
神様の声を聞く人達が増えてしまう。

その姿なき声は、見てるだけでは悔しいのでルールを告げた。

そんなに一杯、食べ過ぎるなよ・・、
そんなに一杯、恋をするなよ・・、

それは人が死んでから始まった話。

あと、
罰も与えると死んだ人から云われた。

その声は一気には広まらなかった。

遠くに住んでる人の中にはまだ、死んだ人の命令を知らない人もいた。

今は殆どの人が死んだ人の命令を知っている。
死んだらどうなるかいつも怯えてる。

もし、死んだ人の名前を知らなかったら、あんた誰?ってなるのに
今は死ぬ前からその人を想像してる。