Kの両親はKが帰り次第、警察に連絡し、そのまま事情聴取をすることを確約され、素直にそれに従っていたようだった
Kの両親もKの奇行が恐ろしく内心、邪魔なのだろうと子供ながら思っていた

その日、俺は家に帰って、風呂に入ってその日は母親と一緒に寝た
両親はいつも通りに接してくれ、根掘り葉掘り聞かないでくれたのもあってか、とても気持ちが楽だった
次の日、また次の日と時は進んでいたが、K出現の音沙汰は全くなく、2週間ほどが経過していた
Kの両親曰く、自宅にあるお金がいつの間にか盗み取られた形跡があり、Kの仕業と述べていた
俺が犯されかけた当日、Kは警察が来ることを予感し雲隠れしたのではと

そんな考えはどうでもいいから、俺はさっさとKが捕まってくれって思い続けていた

Kが雲隠れしている中、Aとは疎遠となっていた
助けてくれたAには恩は確かにあった
だが、Aを見ると、恥ずかしさと後ろめたさがあった、男なのに犯されかけたという事実を思い出させる要因となっていた
後で聞いたが、Aも気遣ってか、あまり俺とは積極的に関わらないようにしていた、トラウマになってるだろうし、と言っていた