「神武」一行は、たった30数人で大和(紀伊半島)に上陸している。
しかも、軍事制圧が目的ではなく、単なる新天地への移住目的で。

だいたい、「神武」一行は、確かに鉄製武器は所有していたものの、たった30数人でどうやって、紀伊半島の精強な先住民を制圧できるというのだ!?

大和の先住民は思いのほか精強で、上陸してみたらいきなり攻撃をしかけられ、
とっさに持っていた矢や鉄製剣で応戦したら、それがたまたま紀の国の女酋である名草戸畔に当たってしまった
とでもいうのだろうか?
たしかにタラシナカツヒコ様や、のちの今川義元のように、そういう「僥倖」は皆無ではないが、いまは考え辛い。

ズバリ、名草戸畔を首長とする紀国先住民勢力と刃を交えたのは、もうひとつの
「ハツクニシラススメラミコト」
の称号を持たれる御方の方ではないのか?