インドネシアのギタ貿易相は「彼らは過去の出来事から学んでいる。我が国が1998年に経験したことは間違いなく過酷だった。
その時期を生き延びた私は、われわれが被った困難が教訓となるよう期待する」と話す。

インドネシアはアジア金融危機が勃発した1997年に100億ドルのIMF融資に調印し、
財政支出削減、増税、銀行閉鎖、引き締め的な金融政策といった経済プログラムに着手した。
IMFは、これらを実施すれば景気の悪化を抑制できると主張していた。

インドネシア経済は結局、98年に13%ものマイナス成長に陥り、IMFの予想した3%のプラス成長とは程遠い結果になった。
IMFのストロスカーン前専務理事は2010年、IMFがアジアにおいて「過ち」を犯したことを認めた。
IMFは先週発表した調査報告書で、厳しい財政緊縮策による経済への打撃は以前想定していた規模の3倍に及ぶ可能性があると指摘した。