372地の民(呼ばれると困るのよ)2018/07/20(金) 08:23:27.80ID:1W9Vvaox0
愛を信じ、地を離れて、ふわふわと宙を舞い、人をなぐればなぐり返され、
無抵抗でいればボコボコにされて何も残らない。
愛を信じる、というときの愛は、どこにあるのでしょう?
科学的知見も、技術も、芸術も、数秘術や占星術のような神秘的な技術も、
すべて人自身の中から生じて外に拡散されたものです。
それなら、それらをすべて統合したものが、自分自身の中にある、少なくとも、
それらを生み出す基礎となったものが、自分も気づかない場所に隠されてある、
というふうに考えられないでしょうか。
グノーシスとは、外に答えをみつけようとするのではなく、自らの内に向かって
闇を切り裂く黒曜石のナイフをふるい、そして、それらがばらばらのものではなく、
一つのものである、という事実を追求する、透徹したリアリズム、理性に基づく
姿勢の在り方を示しています。
古代グノーシス思想などと言うと、すぐに、邪教だ、異教だ、悪魔だ、と歯をむき
出しにして反対の姿勢をとる人たちがいます。自らの思想を正当化するために、
そういう方向にもっていきたいのでしょうが、古代グノーシス思想とは、宗教
とは何の関係もなく、本来、自分自身とは何か?という根本的な悩みを、自らの
内に問いかけ、徹底したリアリズムの姿勢で、自分をとりまく自然と、己という人
との相対的関係を、そして、また、そのような関係でとらえた己という人と、
他の人と、の関係性について、追求し、そして、力という、叡智を見いだそうと
する自然発生的な考え方です。
力(ちから)とは、自らの中に眠る泉から吹き荒れる清新な風を感得し、そして、
それに身を任せて、はじめて生まれるものでしょう。
その姿勢をとることさえも批判される・・・そうしているのは、誰でしょうか。
どこにいるのでしょうか。先に、すべては一つだと申しましたが、ルネサンス期に
別れてしまった、上記の叡智を、これから再統合し、「アルス」を復活させる
ことで、人は新たな力を得ることができる、かもしれない。
それを、和製英語で恐縮ですが、第2のルネサンス、つまりル・アルサンス
と名付けるのなら、そのムーブメントは、東洋の島、日本と台湾から生じる、
ということになると思います。