三度目になる今回は、なぜか古代ギリシャ風の、布を身体に巻き付けたスタイルで、
私の腕を強く引っ張って無理矢理どこかへ連れて行こうとしていた。
連れていかれた先は、星空の中の白い東屋だった。
あんたは誘拐犯か、と文句を言いたくなったが、心配そうな様子だったので我慢。
そこで、ネットでの約束を思い出し、
「平行世界(はたくさんあるのか)?」
と問いただしたら、そうだ、とはっきり答えた。
そして第二の質問、
「(我々は、バシャール説のように瞬時に)一億回(も移動しているのか)?」
と訊ねたら、途端に、童顔に似合わない深刻きわまりない表情になって黙ってしまった。
あまりにもただならぬ雰囲気なので、こりゃ訊いてはいけないことだったのかな、
我々のような原始人(w)には教えちゃいけないという内規でもあるのかな、
しかしこっちも約束をした以上、引き下がるわけにはいかないし、
と、しばらくにらみ合っていた。
すると、彼は一言、
「ハドロン」
とだけ答えた。そこで目が覚めた。
この答えを解釈するに、ミクロの量子力学的な現象がマクロのマンデラエフェクトに
現れてしまうような現状は、科学者によるいろいろな実験の副作用であり、
いわば自然現象ともいえるアセンションとは別のことなんだろうと。