兆しがあったのに、誰も気にとめてなかった
地響きがし、ただ突っ立って見守るしかない
火がついたら誰も助かりゃしないのさ
「燃えろ」とだけしか聞こえてこない
あっと言う間だったのさ
なす術も無かったんだ
なんの猶予もなかったのさ
瞬く間さ、
何の足しにもならない
もう、手遅れだったのさ
空は赤く染まってる、どうしたっていうんだ
真夜中過ぎても、周りを見渡せる
人々は言う「あの女は呪われてる
奴が手を振りかざせば、焼き尽くされてしまうのさ」と
前兆があったのに、誰も気にも留めなかったのさ
地鳴りがし、立ち尽くして見ているしかなかったのさ
そうなったら、誰も助からないって
聞こえるのは「燃えよ」と言う呪文だけさ