調息

わりにやさしい呼吸法で、ただ、息をゆっくり長く鼻から吸いこみ、下腹から徐々に膨らませいていく。
十分吸いきったら、今度は口または鼻(どちらでもよい)から、ゆっくりゆっくり長く息を吐いていく。もちろん、吐きながら下腹をへこませていくのである。
この呼吸は、多少、下腹の緊張を伴わせるのだが、武息ほど強くなくてよい。また吸・吐とも同じ長さでもいいし、吸短・呼長でやってもよい。
なお早く文息にもっていきたい人は、体をリラックスさせ、吸・吐を同じ長さでやるとよい。
武息の補助に使いたい人は、下腹の緊張以外に、肛門の締め上げを併用するのである。もちろん吸うとき、肛門をしめ上げ、吐くとき、ゆるめるのだ。

武息がなかなか上手くいかない人は、調息で一週間ばかり呼吸法のトレーニングをすると、割にらくに武息に入れる。