【カルト系新興宗教と病的な霊的観念】

彼等・彼女達は「表」では善・正義・愛などを説きます。ペルソナとシャドーの原理で見た場合、
「表」は善・正義・愛の顔、
「裏」は復讐心・怒り・不満、あるいは「祟り」と表現した方がわかりやすいですかね。

そしてその両者が「共に自身のひとつの無意識の分離的現れ」でしかないことを理解せずに、「表」が自身で「裏」は他者にされ、
外部(世界)に排斥・投影されます。

こうやって自身は「神や仏」「愛や正義」の傍にいると思い込むわけで
「絶対的存在・自称神・自称ブッダ」などの指導者が率いるカルト系の新興宗教・思想系組織・団体などに
ハマる人というのは、「※ 世間・人を徹底して攻撃的に裁く傾向性が強い人」の割合が高く
これは彼等・彼女たちが、その観念に同化した時から、徐々に自己の全体性から分離し『否定された一方を
「他」にして投影する』という自我構造に変化していくからです。

ですが、本質的には、こういう人たちの状態こそ、「神や仏」「愛や正義」から最も遠い状態なんですね。

「最も遠い」から、そういう極端な観念・極端な人物に近づき一体化し
「こちら側」と「そちら側」を作り、そして「自分はこちら側にいる」で安心し同化一体化する依存心理状態なんです。

「自分は宗教観念と同化一体化した表の顔(ペルソナ)」だと思い込んでいる状態ですが、実は「より本質的なもの」は
「抑圧化された裏の顔(シャドー)の方が彼等・彼女たちのの本当の顔・心・精神の姿」です。

それが「あぶり出される」のが「不幸」「災難」「苦難」という「時」と「空間」が生み出す強力な心的力動です。

ヒトが恐怖や不安に囚われ、社会が混乱しているタイミングで「天罰」とか「神の意志」とか
そういうことを語る者達こそ、国民の「友」でなく、社会にとって有害で「腐敗した心・精神」なのです。