イシュタル「およそ二年後です。」

「そうか。わかった。予定どおりだな。」

イシュタル「はい。」

「・・そういえば、三番目のタックはどうしてる?」

イシュタル「はい(笑い)。きっと今頃は、ミホと別れたケンヤの気持ちになって
      凄く落ち込んでいる事でしょう。」

「そうか。あいつ、幽界に行かずにしっかり見ていたんだな。勉強になっただろう。」

イシュタル「ええ、あと少しで別れの興奮を過ぎて恋愛以外の事にも興味を持てるかと思います。」

「よかったな。そのあとはどうなる?あと、どの位で夢を持てる?」

イシュタル「あと二年もすれば、息抜きに見せている映画や音楽を気に入って
      それを目指したくなると思います。」

「わかった。その辺りの調整は頼むよ。これで三番目のタックが夢を持って
 地上に向かえば、諦める気持ちを教えるお兄さんになって帰ってくる訳だ。」

イシュタル「そうなるといいですけど。」

「これでタックを幾ら作っても手を焼かなくて済む。
 三番目のタックが諦めることだけを他のタック達に広めてくれれば、
 反乱しようという空気も増えてゆかないだろう。」

イシュタル「ええ。」