「どこにいるんですか?そいつは。」

「今、ちょうど働いているところだからお見せしよう。」

─ どこかの会社の中の風景だ・・。あぁ、結構、可愛い女性もいるな・・。

「ほら、あそこにいるワインレッドのネクタイをしている男性・・、髪を軽く右に流してる・・、そう。」

「彼が・・誰でしたっけ?」

「だから、〇〇だ。」

「だから、今度、君が生まれ変わる人だよ。」

「今度、自分が生まれ変わる人?」

「そうだ?」

「ケンヤは、生まれてるんですか?」

「ケンヤは、〇〇よりも生まれるのが後になるけど、元々はお前のお兄さん、ここではシールと呼んでいる。」

「シール?何だかみんな外人みたい・・。」

「おーい、シール。こっちに来てくれ。今、彼はケンヤになってきたところなんだが、今度、
 3番目のタックになるんだ。ちょっと3番目のタックとして帰って来る予定の奴に挨拶をしてくれんか。」