「あのー、あなたの息子なんですけどー。もしもし。」

「はい、あぁー、ケンヤか。どうした?」

「ちょっと足、捻挫しちゃってさ、ここから歩いて帰れないんだよね。
 今はさ、〇〇〇っていう大きな看板が見えててさ、近くにコンビニが
 見えるんだけど、そこまで来てくれる?」

「あぁ、どうした?大丈夫か。」

「うん、大丈夫。あ、ちょっと待って。30分くらいしたら家を出てくれる?」

「あぁ、わかったよ。それじゃ。」

─ よし、急いでコンビニ行こう。

「あのー、鼻が無くなっちゃったんですけど、どこかに
 鼻があるように見えるものとか無いですかぁ。」

「えーっと・・はい、えーと、少々お待ち頂けますか?」

(中から店長が出てきて)「お医者さんに見て貰ったの?」

「はい。でも、今は急いでて取り敢えず鼻に見えるものなら・・」

「そう。お医者さんに見せてるならいいけど、マスクとかどう?」

「あぁ、マスクですか。これ、いいですね。ありがとうございます。
 あと、マジックありますか?」

「マジックならココだよ。」