「え、とー、まずですね。ここは何処かと云うと何がありますかね〜。
 なにも無いように見えますけどぉ・・・何か浮かべても駄目か・・・。
 もう一度、何か浮かべてみよう・・。うーん、まだ、何も見当たらない。

 色はですね、薄い紫色というか・・何だか雲の上なのか雲の下なのか、それもよく分からないですねぇ。」

 ここはどこだー。

 「あれ、今、誰がの声が聞こえてきたぞ?あれ、あなたは誰ですかー?」

 「あれ、返事が無いや。でも、聞こえてきたよなぁ。あれぇー?」

 「まぁ、いっか。取り敢えず、ここは何処だーって聞こえてきたから、
  おれも同じこと言っちゃおうかなー?

  ここはどこだー?」

 ここは記憶を抜いた場所です。

 「記憶を抜いた場所?」

 そうです。でも、あまり教えませんよ。

 「ちょっとさっきは男の人の太い声が聞こえたんですけど、
  いま、話してくれているのは、女性の方なんですよね?」

 そうよ。

 「ちょっとあなた、何処にいるんですか?」

 あなたの目のうしろ。