今日はさて、なにをしよう。

と、云っても、アレアレ、ぼくにはまだ、目がついてない。

そうだ。ぼくはのっぺらぼうだったんだ。

え、っと、ぼくはまず、自分の顔に

目をつけないといけない。

─目だ。目・・。え、っと、目は何処だ?何処だ?・・・
 あ、あった・・。これだ、これが目だ。そうだよな?
 アレ、これは口だ・・、うん、口だよな・・。何処だ?
 何処にある・・・。ん、これだな・・。ちょっとしっかり触ろう。
 これ目だよな・・・うん、よし、目だった、よし。」

─あ、目だけつけても仕方ない。さっきの口だ!
 口がないとはなせない。こればっかりはね・・・っと。よし。、ってこれは鼻だ。
 えーと、さっきの場所に手を延ばしてと、あ、あったな、これが口、よし、これを
 顔の下くらいにつけてと・・。

「こんばんわ。いや、始めまして。わたしが人間です。
 まだ、名前はついてません。えーと、名前はぼちぼち決めたいと思います・・・。」

「それと・・あ、よろしくおねがいします、と。これで印象はわるくないな・・。」