長いので、嫌いな方はスルーしてください。

7年程前、結婚を考えていた彼と別れた。お互い嫌いになって別れたわけではなかった。
価値観や生き方の違いが埋められなくて、話あって別れた。
初めての失恋だった。心臓が鼓動する度にナイフで心臓を突き刺されて血が出るんじゃ
ないかと思う程つらかった。失恋とは、こんなに苦しいのか、と。
仕事が在宅だったのは良かったのか悪かったのか、毎日仕事しながら泣き暮らしていた。
酷く憔悴した私を、幼馴染が励まそうと最近流行りのパワースポットに行こう!と
某有名なお寺に連れて行ってくれた。お寺や神社に入るとちょっと涼しくなるというか、
気持ちが凛とした気持ちになる性分だったので、爽やかで気持ちが引き締まって
良い気分転換になった。お寺の木漏れ日が美しい歩道を幼馴染と二人で散策していると、
後ろからお坊さんに声を掛けられた。ここはいかがですか?とか、他愛のない挨拶程度の
一言二言の会話だった。滞りなくお参りして、幼馴染と食事してドライブして、
素敵な1日を過ごせた。その夜、お寺で声を掛けてきたお坊さんが夢に出てきた。
昼間はどうも、と笑顔で軽い感じで話しかけてくる。結構フランクな話し方のお坊さんだった。
なんでお坊さんがわざわざ私に会いに来たのか聞いたところ、
「アンタの願いを叶えてやろうと思って」と言い出した。
私はその時「特にない。強いて言えば、仕事が上手く行って、女一人でも生きて行けるような
それなりの稼ぎが欲しい。なんなら、宝くじが当たるでもいい」と答えた。
するとお坊さんは豪快に笑って「二つもあるとは、欲張りだなwwわかった。いいぜ。
しかし、願を掛けている間は絶対に男とヤるなよ」と言った。

つづく