9月22日、ネットメディア「バズフィード」に掲載された「『嫌韓』『反日』の記事を書けば800円。政治系ブログ作成の求人が掲載中止に」という記事では、
ネットを介して個人や企業の橋渡しを行い仕事の受発注を行うクラウドソーシングサービス上で「政治系の記事作成」の求人募集が掲載されていたことが報じられている。
募集要項によれば、1800〜4000字のブログ記事を1つ書くと800円の報酬が得られるという。
執筆する記事に盛り込む主張として「憲法9条を改正し、軍隊を保有」「韓国とは付き合うべきではない」「民進党の政策と反対のことを行えば日本は良くなる」といった例が挙げられていた。
同サービス上では過去に「保守(反民進・嫌韓)系まとめブログサイトの運営管理」という別の仕事依頼も掲載されており、募集要項には細かく仕事のやり方が記載されていた。
(1)保守寄りな人に受けそうなニュース・話題を探してくる(嫌韓・嫌中・反民進・反日などのニュース・記事)、
(2)キャッチーなタイトルを考える、
(3)ニュース記事を引用スタイルでブログに貼り付ける、
(4)そのニュースに反応のあるツイッターのつぶやきを埋め込む――といった流れだ。
匿名掲示板の書き込みを記事のように見せる「まとめブログ」は、若者を中心に絶大な影響力を持っている。こちらの記事単価は一記事あたり50円。
記事を作るライター側は、大量に記事を生産しないと割に合わない構造になっている。
この募集内容が9月21日にツイッター上で話題になり、同日サービスを運営するクラウドワークス社は「利用規約および仕事依頼ガイドラインに反する」としてこれら募集の掲載と閲覧を中止した。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171012-00004420-bunshun-soci