洞爺丸事件。

速度110キロと言うレアで非常に強い台風が通過した。
洞爺丸の船長は天気予報に詳しく自負が非常に強かった。
台風の目「と思われた」事象に。
本当の台風の目に。
台風は通過した! と判断した。

避難し待機していた青函連絡各船が。
遅延から。洞爺丸が動き出したのに続き一斉に動き出した。

通過ではなかった。
時速110キロと言う、極めて例外な台風の目だった。
再び暴風雨が青函連絡各船を襲う。
次々に転覆。
タイタニック号に次ぐ死者を出す。

原因は。
気象衛星もレーダーも無い時代。
「有り得ない」非常に高速な台風だった事。
が。
しかし。
『判断するのは人である』
「予報屋」と渾名されていた洞爺丸船長は。
自信を持って台風通過と「見切った」であろう。

煽る昨今の気象予報に。
洞爺丸事件を「わさび」利かせ戒めたい。
ミッドウェー海戦。
「間違いない」
そう、確かな情報が無い中の確信。
大きな陥穽が待ち構えている。