高校に入学すると見知った顔は誰一人とおらず、部活動での実力に見合わない過度な期待や、中堅校ならではの多量の課題、片道2時間の通学など日に日に心身が削られていくのを感じていました。
ある日部活動の顧問からノルマの体重増加がクリアできていないことを理由に1ヶ月練習に参加させないことを告げられました。
当時は2Lのタッパに米を詰め1Lのタッパに野菜と肉、休み時間に学食の親子丼、練習後におむすび2つ食べることで体重増加を狙っていましたが、あまりの高代謝と体脂肪率の低さで体重は増えない状態でした。
この宣告を受けると私はその日のうちに退部を申し出ました。
この日から私の表と裏の顔が混ざり合い、一人の不幸好きな人間が生まれました。