>>22 元々トップダウンでない「生涯学習」を、ゆるやかに包括し、そこから再び社会に
> 広がっていく枠組み、というもの。おぼろげながら、おっしゃるイメージは見えて
> きたように思います。

ありがとうございます。確かにそんなイメージです。

> マンハイム、R.N.ベラーという名前は、昔教養でユートピア文学を取った時に
> アプローチの1つとしてチェックリストに入れていた名前ですが、全く別の専攻に
> 進んだため、つきあう機会を逸していました。20世紀が何だったかというのは非常に
> 今日的な問題のように思います。社会学・経営学等プロパーの方の議論を期待します。

そうですか? 私は大学が技術系だったので、マンハイムを知ったのは企業に入って
ずいぶん経ってからでした。ベラーを知ったのはその又後で、すべて自習でした。
私が彼らの著作に親しんだとは、おっしゃる通り「20世紀が何だったかと」いう関心です。
言い方を変えれば「21世紀はどうなるか、どうしたいか」という関心で、
このスレで当初から意識していた 「>>8 万人のための生涯学習ナビゲータ」のニーズに
一致します。

> ところで、私は仕事上「習い事」の情報誌に関わっています。改めて考えると
> 不思議なことに、この雑誌は事実上女性誌のような作りになっています。
> 行儀作法やらダンスやら建築士やら、雑多なスクールを扱っていますが、
> 大学通教は出てきません。

なるほど、私のイメージが一層はっきりしてきました。私はこれらの雑多なスクールの
共通点を抽象し概念化して「大学通教」に近い形で扱えるようにするための導入サービスが
できないかと考えているのかもしれません。それを「万人のための生涯学習ナビゲータ」
と表現したのですね、きっと。

> スクールの多様さもさることながら、そこで学ぶ人々の「語り」や表情が主役になって
> います。「以前の私はこうだった。思いきって◎◎を学んだ。今ではこうだ」という
> 「サクセス・ストーリー」に満ちています。雑誌(本質的には広告)が流行を作るのと
> 同じように「学習」のモチベーションを作っているのだとしたら、いかにもこの国らしい
> という気がします。この項、余談でした。(笑)

いや、おっしゃることは興味深いです。ひょっとしたら、いや多分、「この国らしさ」が
21世紀の世界をリードするのかもしれません。「2ちゃんねる宣言」では、ひろゆきさんが
2ちゃんねるのようなメディアは日本以外にはないようだとおっしゃっていましたが
(p.265)、多分近いうちに、ブロードバンドの普及と共に、2ちゃんねるの改良版が
アメリカに輸出されるのではないでしょうか?